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「永遠に続け」7話目を公開しました

生活が大幅に変わってわりと満身創痍な日々ではあるのですが、「永遠に続け」Web版7話目(同人誌版最終巻・前半)を最後まで公開してみました。
クライマックスを控えてるタイミングで、公開ペースを落としたくなかったので…!

8話目の絵がない

最終話なだけあって、これまで微妙にぼかされていたり、不明だったりしたポイントが次々に明らかになってくるターンですね。
明らかになった出来事以外にも「知らなくても別に問題ないけど、実はこうだったんだよ…」という要素がいくつかありまして。
Twitterでも少し触れましたが、せっかくブログがあるのでまとめとして残しておきます。



約10年前の、慧畄瑳(エルサ)&茴施(ウイセ)が主役ふたりの前に現れる前の動きに関して。

あそこで茴施が釐於子に対して、中途半端に内容をごまかさないで、もう少しはっきりと「星亜と敵対するつもりはない」「可能なら手を結びたい」という意図を伝えておけば、あまり話がこじれずに済んだんじゃないかな?という気がしないでもないのですが。
(おかげで星亜は完全に誤解しちゃってましたし…)

ただ、あの段階では、慧畄瑳&茴施は、星亜が何者なのか完全にはわかっていなかったので。
彼女たちとしては、あえて言葉を濁さざるをえなかった…というのが実情でした。
星亜が慧畄瑳たちを警戒していたのと同じように、慧畄瑳たちも星亜のことを(協力を求めたいと思いつつも)警戒していたわけです。


西方のマスター・慧畄瑳(エルサ)は、永遠に続いているが故にほころびが生じてしまっている『王国』の社会に歯止めをかけたがっていて、中央との決別も考えていました。
作中では離反と言われていますが狙っていたのはおそらく独立で、そのために協力者や理解者が欲しかったのでしょう。

彼女たちは、自らの管轄内でなにが起きているのかを把握するために労力を惜しまないタイプの管理者で、王国を憎み、王国から離れて生きる存在(星亜のことです)が西方をウロウロしていることも知っていました。
そんな謎の人物(=星亜)は、とある時期を境に消息不明になったわけですが…ある時彼女は、視察のために虎白郡を訪れようとしていた中で、現地から飛んできた伝令フクロウにより「虎白郡で何か事件が起きた」ということを聞きます。

釐於子&星亜の二人が宿屋でぐーぐー寝ている間にも、めまぐるしく複数のフクロウたちが飛び交い、虎白郡の現場検証を伝えました。
そこで彼女は、ウロウロしていた謎の人物(星亜)が特定の時期に急に消息を絶ったことと、虎白郡で太守(砒削)が行っていた実験とを結びつけ、「捕まっていた魔術師は星亜だろう」と確信します。
これは、王国に恨みを持っている(だろう)強力な魔術師と、接触するまたとないチャンスであると。


とはいえ、肝心の情報…星亜がどんな人物なのか、何の目的のためにひとりで彷徨っていたのかを、彼女たちは知りません。
そこで、星亜と直接コンタクトを取ってみてその反応に合わせて違う提案をしようと、幾つかのパターンをあらかじめ茴施と話し合っていました。
しれっと商人のふりをして宿屋に突撃してきましたが、実はあれは苦肉の索だったんですね。

協力関係になれそうだったらその場で相手をスカウトしたい!くらいの勢いだったんですが、長い間捕らえられていたことで星亜は警戒心が強く、交渉どころか何を考えているのか聞き出す余地すらなさそうでした。

そこで、一緒に地下牢から逃げ出していた釐於子(西方の住民であり、配下でもあるのでちょうどよかった)を星亜に付き添わせて、星亜が望むことに陰ながら協力するように命じ。
後からそれを交渉の材料にするつもりだった…というのが、慧畄瑳たちの狙いだったようです。


彼女は星亜の目的を知っているわけではないし(なにが原因で王国から離れたのかも知らないし、もしかしたら砒削以上にヤバい人かもしれない)茴施も言っていたように、本当にある種の賭けのような感じだったのですが。
10年様子を報告され続けていれば、人格や倫理観をはじめ、ある程度はどんな人間かもわかるので、釐於子からの報告によってはそのまま何も言わずに&何事もなかったかのように別れようと。
そんな感じで考えていたようです。

この世界の人たちは永遠の生命をもっているので、時間の感覚が現代のそれとはちょっと違うんですよね。
10年間気長に待ってみるくらい、大した苦ではなかったのでしょう。


少し長くなりましたが、慧畄瑳サイドの事情はこんな感じでした。
那岐巳(ナギシ)サイドや彩緋サイドも、語られていないだけでそれぞれ事情があって、それぞれ色んなことを考えて生きているわけですが…
どの視点を選んでどこを切り取るかで印象がまったく違ってくるので、物語というのはおもしろいなと思います。




余談ですが。

釐於子を星亜に同行させる、というのは慧畄瑳たちがあらかじめ考えていた幾つかの出方のうちのひとつだったんですが。
彼女の中では、このワンシーンで「いける!」という直感があったそうです。
慧畄瑳の思惑

なんか…こいつらなら、うまくいくんじゃないか?っていう勘のようなものが働いたというか…
「………」の中で、いろいろと考えていたんだとかなんとか。

以上。
特に表で語られるわけでもないし、知っておく必要もないけれど、なんとなく知ったら嬉しい人も中にはいるかもしれない、舞台の裏側で起こっていたことでした。


◆◆◆

ついでに近況ですが、転職して1週間が経ち、久々の週末にほっと胸をなでおろしています。
初めての転職ではないのでだいたい想像通りではあるのですが、職場が変わるとやはり慣れるまでがたいへんですね。
しばらく平日は、行って帰ってくるだけで精一杯になりそうです。

今回の転職は、後々になってから「がんばってよかった…」と思える決断になりそうな予感がしているので、焦らずにじっくりと、予感を現実にしていきたいところです。


水面下では、次に控えている3章全体の筋道を組み立てつつ、2話目のプロットを固めつつ、久々に描く人たちを右手になじませるべく練習しつつ…という感じで過ごしています。

各地で次々に災害も起こって、なかなか心休まる時がこない日々ではあるのですが。
平穏な日常というのはいつ崩れるかわからないので、だからこそいつなにが起きても悔いのないように動いていきたいです。
 
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