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コミティア124終了報告(後編)

ティア終了報告というよりは、二章終了報告の記事続きです。
少し落ち着いてから書こうと思っていたら、予定よりも間が空いてしまいました。

風船マオラ

「永遠に続け」最終話のWeb版につきましては、コミティアが終わったらすぐに公開開始するくらいの気持ちでいたのですが、Web版公開の際はなんだかんだで全ページ修正する&ページ数が多くて一度はじめたらしばらくはノンストップになりそうなので、もう少し身辺が落ち着いてからスタートしようと思います。


ちなみに、早めに入稿を終えていたのになぜイベント前後にやたらと余裕がなさそうにしていたかといいますと、コミティアの準備と転職活動を同時進行していたからでした。
(理由はいろいろとあるんですが、「今を逃したらこんなチャンスはしばらくない!」という状態だったので)
つよい緊張をもっとつよい緊張で相殺して、緊張度を半減させる作戦に出れないだろうかなどと思っていましたが、どちらかというと緊張が二乗になってしまったような気がしないでもありません。

最終巻を入稿した直後に募集にエントリーして、その勢いで書類選考に進んでコミティアの三日後に面接という、無茶にもほどがあるスケジュールで、GW中もヒイヒイ言いながら諸々の準備を同時進行していたのですが…
会社に行きつつ就活しつつ新刊を出すと、わりと真剣に死線をさまようのでやらないほうがいいですね!(今更)
ティア前に、ペーパーとポートフォリオを同時に出力すべくキンコーズに向かっていた日が、一番死にかけていた気がします。


連休返上で突っ込んでいった強行突破転職活動でしたが、なんだかんだで無事に内定をいただけたので…本当によかったです。
今は引き継ぎと、なぜか退職前に限界までねじこまれている通常業務を、無心でちぎっては投げちぎっては投げしています。

そんなわけで、勤め先が変わる関係で9月くらいまではバタバタしていると思うので、次回イベント参加はどんなに早くても秋以降になると思います。
(寒くなると動きが鈍くなるので、延びに延びて来春になってしまったらすみません)
今年は秋ティア当日が誕生日なので、セルフバースデーお祝いになにかおバカなことをしてみたいなという気持ちもあるのですが。
3章以降のお話はこれまでと規模が違うので、ある程度慎重に内容を練って(エンディングまでの道筋も見据えた上で)目処が立ってから描き始めたほうがいいなという気持ちもあり…あと、力を使い尽くしてエネルギー切れ状態がなかなか治らないというのもあり…
具体的なスケジュール確定まで、もう少し考えさせてください。

そんな3章「幻影に望め」ですが、実は1話目はすでに本で出しているので(なかなか2章が終わらないので数年前にフライングしました)次のイベントで1章総集編と同時に再販して、新刊として2巻を発行できたらいいなと思っています。

C89新刊

ここまで若干重苦しいエピソードがつづいていたので(そもそもが、そういうコンセプトの章ではあったのですが)(そして、それゆえに苦手な人は読み飛ばすこともできるように別枠にしているのですが)今後の課題としては、力を抜いて読めるシーンを適度に挟みつつ、でも実はシナリオ的に不可欠だった…みたいな、緩急をつけつつ押さえるところは押さえる話作りができたら理想です。



そして、先日のコミティアで出した本に関して。
余計なことを語ると先入観を与えてしまうかもしれないのでやめておこう…と思って沈黙を保っていましたが、そろそろいいかなということで書き溜めていたテキストを放出してみました。

どうやっても内容に触れざるを得ないので折りたたみます。
すでに最終話をお読みくださっていて、作者のトークが不快ではないよという方は、右下の方にある「続きを読む」からご覧ください。
(舞台裏的な話を含みますので、読みたい方だけどうぞという感じです)
ウェブで読むよ派の方は、公開までしばらくお待ちください。
   




↓↓↓
ここから折りたたみ部分です


今回の話のプロットとネームを作っていたのは、確か、かれこれ一年以上は前のことなんですが。
最後の方がアレなので、会話をテキストに打ち出していた時も、ネームに書き起こしていた時も、もうそれはそれはだばだばと泣いていたんですよね。

私は結末を考えてから漫画を描き始める(というか、結末から逆算して組み立てていくので、終わり方がわからないとはじめられない)タイプなので、最後がああなることに関しては、ある意味では予定通りだったのですが。それでも。
頭の中で表面的なシナリオだけ組みたてるのと、実際に数年かけて描いてきたキャラクターたちが動いている姿を描写するのとでは、まったく違うものなんですね…。

各登場人物が積み重ねてきたものと、その感情を踏まえた上でのやりとりを描くのは、こんなにも重いのか…と。

そんなわけで、作画時もこれはもうたいへんなことになるだろうと覚悟をしていたんですが、そこに関してはちょっと予想外でした。
プロットを切ってた時に自分の中にあった感覚を、読んでくれる人に伝わるように描くにはどうすればいいんだろう?という技術的な工夫がとにかく難しくて。(あと、見開きのところとか、例のめくった直後のところとか、単純に作画が難しいシーンが多くて)
これまでに漫画を描いてきた中で培った力を全部発揮しても余裕で足りないくらいで、もうひたすら難しいからウンウン唸りながら何度もなんども描き直してて、そっち面のオーバーヒートで感傷的になってる場合じゃなかったんですよね。
なので、実際に絵を描いている時はかなり冷静…というか突き放した感じで作業をしていました。

そんな風に頭が「わからん!壊滅的にわからん!!でも描くしかない!!!!!」的に沸騰してる状態で完走して、そのままバタバタしつつイベントになだれ込んで、その後も休みなく転職活動(…)の続きに移行して。
すべてが終わって解放された後には、初期の頃の感情を自分の中でどう処理したらいいものかよくわからなくなって、しばらく頭の中がバグっていたのですが。

イベントが終わって、本を読んでくださった人からいただいた感想を読んでいたら、あああ〜〜〜っていう気持ちを思い出してきて…
自分が描きたかったものを改めて再確認したというか、あ〜〜〜〜〜〜そうか…そうだったんだよなあってなって………………
ものすごく時間差で、ここにきてまた泣いておりました。目から汗がだばだばでした。


本と一緒にお渡ししたペーパーで、Webで最終話を公開するまではTwitter上で具体的な固有名詞をぼかしていただけると嬉しいですと書いていたのですが、ご協力くださっただけでなくDMやメールなどの二段構え(!)でご感想をくださった方もたくさんいらして…ありがたいことです。

物語の構成的な面、登場人物の感情的な面、どちらの角度からもいろいろと嬉しいお言葉をいただけて、ものを創っている人間として感無量でした。
作者である自分以外の方が、こうしてあのふたりを見守って、その気持ちに寄り添ってくださったのだということを、とても嬉しく思います。



この章は一応釐於子&星亜のダブル主人公ということになっているんですが、ペーパーでも触れましたようにメイン主人公は釐於子のつもりで描いています。
それは「世界の行く末を変える力を持っていたのは星亜の方だけど、その星亜の意思の方向性を決定づける選択肢が、釐於子に委ねられていたから」でした。

最終話の後半もそうですし…あと、たとえば砒削に捕まった時の地下牢で。
釐於子がもし保身のために容赦なく星亜の腱を切っていたら、文字通りこの世界がそのまま永遠に続いて、おわりすらはじまらないグレーな世界が続くよエンドで物語の幕が閉じていたのではないでしょうか。
(「ここでこいつをやらなかったら自分がやられる!切るぞ!」って言いつつも謎のセーブが働いてしまって切れなかったあたりが、釐於子らしさだったのかなと)

エンディングが変わりそうなフラグポイントは何箇所かあるんですが、最終話のあのシーンで勢い余ってあの人の頚椎をたたき折ってたら、そのままふたりで証拠隠滅して別のあの人の元へいって案外ノーマル(グッド?)エンドになっていたかもしれませんね。
そういうIFルートも見てみたいような、ジャンルが変わってしまうような…。


あと、釐於子の方を主人公にしたもうひとつの理由として「星亜が主人公だと、行動原理(思考回路?動機?)がわかりにくくて感情移入しにくいかもしれないから」というのもありました。
元・管理者でちょっと特殊な立場なのもあり、星亜を物語の中心人物に据えてしまうと「こいつの考えてることはよくわからない」と思われてしまうのでは?と。
(想像なので、なんともいえないんですけど…)

特殊設定が舞台なので、主人公は民間人寄りのほうがいいんじゃないかなあと…ただ、そういう意味では、市井の生活をもうちょっと描いたほうがもっと世界に入り込みやすくなったのかなとも思います。

そんなわけで、星亜という人物は物語的にはかなり重要な役どころだけど、掴みにくい人なんじゃないかなというのが密かな懸念点でもあったわけなのですが。
ご感想の中で「(星亜は)今ある秩序を破りたい側ではあるものの、秩序そのものを否定する立場ではなかった」と言っていただいたのが、個人的にはとてもうれしかったんですね。

好き放題やってるようには見えるけど、なんだかんだ星亜は根っこの部分がカオスじゃなくてロウ側の人なので。
彩緋の一件があった時にも「気に入らないものをすべて滅ぼして復讐してやる」とはならなかった。
たとえば、憎しみのままに、彩緋を捕えた相手を探し出して息の根を止めることも、もっと極端に「こんな世界は滅ぼしてやる」と力を行使してしまうこともできたと思うんですけど。
結局、釐於子と出会うまでそういう方向には動いていなかったわけです。


「王国」という社会を維持するために生まれてしまっている歪みや、彩緋に非道な仕打ちをした存在がいることに怒りと憎しみを覚えつつも、衝動のままに誰かを始末しても、その行為はまた別の何かに歪みをもたらしてしまう。
自分の望む生き方がこの社会の秩序とぶつかるなら、自分がそこから離れればいいと、そういう風に判断して生きていたので。

だからこそ、その社会の中に違和感なく溶け込んで生きていける釐於子は、星亜にとってどこまでも平行線で相容れない存在で…逆に、釐於子から見た星亜の立場や思想も、おそらく「よくわからない、理解できない」の一言につきたのでしょう。

たぶんこの二人は、最後まで並行線で、お互いの思想も完全には理解できなかったのではないかと思うのですが。
理解できないままにも力を貸すことはできた、線は重ならないまでも一瞬交差することができた、そんなところに意味があったんじゃないかなあと。

あと、星亜が力を持っているが故にその力を使うことをためらっていたのとは対照的に、釐於子はごくごく普通の人間で。
「自分で考えてできることをやってきた人で、できないことはしないしできることにはためらわないし、だからこそ自分のやりたいこともわかってるのではないか」とか…そのあたりも、読みながらうんうんと頷いていました。

できないことはしないというのも、本当にその通りで。
星亜の事情をすべて聞いて、残りの期間をどうやって過ごすか考えた時にも、「きっと何かいい方法がある」とか「一緒に彼女を治す方法を探そう」とか、自分にできる範囲を超えているのにその場しのぎで期待を持たせるようなことは、釐於子は決して言わなかったんですよね。
自分が「できること」としての答えが「見せたかったところを見に行こう」だったので…
そうか、そういう人物だったのか…と、言語化していただいて改めて気づくことができた感じでした。


釐於子と星亜のそれぞれのスタンスに関しては、あまり説明しすぎると野暮だなあと思ってつぶやきも控えていたんですが、限られた情報の中からあれこれ読み取っていただけてとても嬉しかったです。

もうひとつ、野暮かなと思って省いていたのが、5巻終わりの二人が気まずくなっていた場面の心情の移り変わりで。
あのシーンの見えない心の動き的なものはわりと細かく決めていたので、Web版を公開し終えた後にでも、気が向いたらまたブログで触れるかもしれません。


「(契約が切れた後で勤務先に)顔を出せよ」というのも、釐於子は本気で言っていたんですが、そこはちょっと星亜には予想外すぎて理解できなかったようです。
星亜的には、慧畄瑳たちは敵か味方かわからないし、万が一揉めて強行突破することになった時にも釐於子は殺さないようにしたいとかそういう方向であれこれ考えていたので、まさか釐於子が本気でそこまで呑気なことを考えていたとは夢にも思わなかったのでしょう…
(最後の方で隠し持っていたアレは、本当にどうしようもなく追い詰められた時に使おうと思って準備していた、最後の手段だったそうです)


あとあと、ここの説明はもう少し補足を入れたほうが親切かもしれない!とか、こういう風に受け止めてもらえているならもっとこうしたほうがいいかも!など、制作する上での今後に向けたヒントもたくさんいただきました。
どこがどんな風に伝わっているか、というのは、人の頭の中でも覗かない限りわからないのでいつも想像と感覚でどうにかしている感じなのですが、思いもよらない情報もいくつかいただいて、迷いがいくつかクリアになった感じです。

ずっと形にしたいなと思っていたおはなしを、こうして描いて読んでいただくことができて、そこからいろいろなことを受け取ってもらえて、自分は本当に果報者です。
まだらくえれシリーズは続きますが(むしろこれからどうするんだという感じのところで続いていますが)まずはここまで、あの二人の出会いと別れの物語を最後まで追いかけてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

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