漢方で体質改善レポート・その2
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〜処方された生薬の詳細〜煎じ薬の作り方編〜
なんだかんだで、漢方薬局に行きはじめてから一ヶ月が経ちました。
咳は、無理しなければ&冷たい空気を吸わなければ
ほとんど出なくなるところまで落ち着いて来ましたよ〜。
長い戦いでした。
ちなみに、今は呼吸器科で出してもらっていた
気管支拡張剤などはやめて、吸入ステロイドのみ処方してもらっています。
…とはいえ。
咳以外にも、胃腸を中心にあちこちボロボロだったみたいなので
引き続き、もう少し元気になるまで続けることにしました (;´∀`)
今回は、どんなお薬を処方してもらったかと
どういう風にして飲むかをレポートします。
先日の日記に書きましたように、問診で調べてもらった体質に合わせて
総合的に調子を整えるための生薬(※)を配合してもらいました。
※生薬…植物や動物など、天然のものから作られた薬のこと。
一言でいうなら、漢方薬の原料でしょうか。
生薬を組み合わせたものを漢方薬と呼ぶそうです。
たとえば、比較的ポピュラーな葛根湯は
甘草・大棗・芍薬・桂枝・生姜・麻黄・葛根といった
7種類の生薬を組み合わせたものです。
今回、出してもらった生薬の内容はこちら。
(かんたん漢方薬ガイドにリンクを張っています)
・甘草(カンゾウ)
・芍薬(シャクヤク)
・生姜(ショウキョウ)
・杏仁(キョウニン)
・厚朴(コウボク)
・大棗(ダイソウ)
・桂皮(ケイヒ)(←漢方薬ガイドだと、桂枝になってます)
ショウガだのナツメだのアンニンだのシナモンだの、なんだかおいしそうですね!
匂いも、シナモンがとても強くて甘い感じでした。
効果が強すぎるものは含まれていないそうです。
あとからこれも追加されました。
・桃仁(トウニン)
これらをミックスしたものを、1日分ずつパッキングしてもらいます。
そして、煮るのです。自分の家で。グツグツと。
…めんどうですね!(直球)
めんどうですが、もはやそんなことも言ってられないので
観念して毎日煎じます。
時間がない時は、3日分くらいならまとめて作ってもOKです。
漢方薬を煎じるのには、家にある容器を使います。
アルミやステンレス製のヤカン・もしくは土瓶などがよいそうです。

普段ヤカンをめったに使わないので、放置されていたアルミヤカンを
漢方専用に使うことにしました。
鉄瓶や銅製品は、お薬と化学反応を起こして
成分が変わってしまうのでNGなんだとか。
専用の煎じ器も売っていたのですが
それなりにお値段がしたし、我が家の台所は
狭くて置き場所がないので買うのはやめておきました。
(押し売りみたいなことは、まったくされなかったのが好印象でしたね!)
さて。ヤカンも用意したところで、ここからが本番です!
1:1日分の生薬を、水に30分浸します。

水の量は、生薬によるそうなんですが(お薬と一緒に渡された説明書に書いてあります)
だいたい500〜800ccくらいのようです。
迷いましたが、私は600ccで…。
火加減を失敗すると、500ccだとほんのちょっとしかできなかったので;
水は、水道水じゃなくて備蓄用のペットボトル水を使っています。
水の種類に特に指定はなかったんですが、おいしい水のほうがいいかなあと。
2:強火にかけて、一度沸騰させます。

写真がどう見ても味噌汁の出汁取りですが、お料理教室ではありません。
漢方薬です。
案外、アクのようなものが出てきますね。
強火で長いこと煮たらよくないので
沸騰したらすぐに弱火にします。
3:弱火にして40分間煮詰めます

写真を撮るために蓋を空けていますが、本来はしめています。
40分をはかるために、スマホのタイマー機能をはじめて使いました。
デフォルトでなんでもついてて便利ですね!
個人的に、この弱火というのがクセモノで…
未だにどのくらいの火加減がベストなのかわかりません。
ちょうど飲みやすい量ができあがるくらいの火加減になるように調整、ですかね?
4:パックを取り出して、別の容器に移します

本当は、できあがった液体を容器に移す際に濾した方がいいらしいのですが
洗い物が増えるのがめんどうなのでやっていません。(…)
ものぐさな人間でも続けられる漢方、ということでご容赦いただきたく。
5:できあがり!

写真だけ見ると、おいしそうに見えなくもないですね。
実際の味は…おいしいとはいいがたいけど
めちゃくちゃ不味いというわけでもない、という感じです。
少なくとも自分は、思っていたよりはずっと飲みやすかったです。
(前に病院で処方されていた、エキス顆粒の麦門冬湯が自分の中でヤバいまずさだったので)
仕事から帰宅した後にグツグツ煎じているので、半分をすぐに飲んで
もう半分を次の日の朝にレンジで温めて飲むようにしています。
保存用には、350ml用の小さなペットボトルを使うと便利ですよ!
長いこと使っているとどうしても、容器に少しずつ
漢方っぽい香りがついてしまうけど
ペットボトルなら気軽に捨てられるし。そのまま冷蔵庫に入れられるし。

お医者さんで処方される顆粒状の漢方薬(ツムラ◯番とかのアレですね)は、
こうやって煮詰めたものをどこでも溶かして飲めるように
粉末にしたものなんだそうです。
やはり、効果は生薬を煎じたもののほうが断然いいらしくて、
その差はインスタントコーヒーと、豆から出すコーヒーとの違いみたいなものだと
書いてあるテキストも見かけました。
毎週通って診てもらってるんですが、出される生薬は
一見同じ内容でも、その時の体調によって違う分量で出しているようです。
2回目、3回目とだんだん香りや味が変わってきたので
配分だけでこうも違うものになるんだなーと思いました。
〜おまけ〜
生薬パックの中身。

こういうのって、つい開いて中身を
見たくなるんですよね。
木の実のようなものが多くて、香りも甘いのでちょっとおいしそうです。
◆◆◆◆◆
最初に煎じた時は、「こんなめんどうなことを毎晩やるのか!平日も!!」って
悲鳴を上げそうになりましたが、だんだん観念してきて
精神修行のような感じで毎晩グツグツやっています。
コンロを見に行くことで、強制的に作業も中断するので
ある意味ちょうどよかったのかもしれません。
体調が安定するまでは、平日夜は軽い作業のみにします (;´∀`)
それにしてもこれ、毎晩帰宅が23時以降になる人だと
ちょっと…いやかなり、しんどいかもしれないですね。
水に入れておく時間は30分以上でもいいので
朝、出かける前にセットしても平気なんですが
40分煮るのは外せないので。
〜6/25追記〜
さらに追加されました。
・柴胡(サイコ)
・桔梗(キキョウ)
・枳実(キジツ)
咳は、ほぼ出なくなりました!
わーい!!(^o^)
平熱も朝夜ともに36度以上になって、いい感じです。

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