Cyber Stage

Diary

特撮博物館へいってきました

残暑と言うにはあまりにも暑い日が続く今日この頃ですが
夏バテで外に出たくないと言いはる身体をなだめて
東京都現代美術館で開催されている、
『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』へ行って来ました。

特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

(入り口より、展示の看板写真)
特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技・入り口看板

自分自身は、「そもそも特撮とはなんぞや?」というレベルで
庵野監督が館長を務めているということ以外は
相変わらずなにも知らずに(前情報すら仕入れずに)行ったのですが
これが予想以上にすばらしい展示でして。
ぜひ、本気でお勧めしたいので、感じたことを記してみます。

ここの日記を読みにきてくださっている方には、
特撮に詳しい方はそんなにいないんじゃないかなーと思うので
まずは付け焼刃で仕入れた知識をメモするところから。


「特撮」というと、ウルトラマンやゴジラなどの
変身ヒーローものや怪獣もののジャンルででよく聞く単語なわけですが
これらの初代映像が作成されたのは、自分が生まれるより前の出来事です。

当時は、当然3DCGなんてものはなく
爆発や破壊・レーザー光線や宇宙進出などの
現実で撮ることのできないシーンを撮るためには、
精巧なミニチュアを用いて、すべてのものを文字通り作りあげ
かつ、ありったけの特殊な撮影技術を振り絞る必要があったわけです。

そこで使われた、(デジタル信号で処理するのではなく)フィルムを介して
光学処理などで特殊な視覚効果を生み出す技術のことを
SFX(=Special Effects=「特殊撮影」の英訳)と呼ぶのだそうです。

この会場で開催されているのは、まさにそのSFX時代を支えていた、
ミニチュアをはじめとした現場で使われていた道具・撮影技術といった
「失われゆく技術と文化の展示」です。

(撮影ブースより、民家のミニチュア写真)
特撮博物館のミニチュア民家


撮影に使われたミニチュアの数々もすばらしかったのですが
圧巻だったのは、なんといっても
今回の展示の目玉である特別映像と、そのメイキングでした。

「もし、ナウシカの巨神兵が東京に現れて火の七日間が起こってしまったら」という
架空のシーンを題材にした、この展示のために企画された短編映画なんですが
なにがすごいって、3DCGを一切使っていないんです。
「いや、これCG使ってるでしょ?」と言いたくなるようなシーンも、全部
特撮技術のみをフルに活用して作られているんですよ。

「まったまたー、冒頭のこの火の粉とかCGでしょ?」
「ビルがレーザーで薙ぎ払われて爆発したあとに光熱で溶けて流れたりとか
CGじゃないと無理でしょ?」とか思っていたんですが…
本当の本当に、CG一切なしでした。

参りました。


メイキングブースでその種明かしをしてくれるんですが
内容を知れば知るほど驚愕の嵐で…。
「大人の本気」のすごさを思い知りました。

でもって。
メイキング映像の中に映る、現場の方々の
仕掛けのアイディアを思いついた時、実行していい画が撮れた時の表情が
ものすごくキラキラしているんですよ。
見に行っていた友人が「泣いた」と言っていたんですが、その意味が理解できました。

あんないい笑顔見たら、泣くしかないですよ。

CGを使わないのがすごいんじゃなくて、
「頭に描いた虚構のシーンを、経験の積み重ねとアイディアとで
限りなくリアリティのある映像にする」

ということに対する創意工夫が、半端ないんです。

大人が、普段の仕事上の制約を外してはっちゃけた方向に本気を出したら、
こんなにすごいんだぞ!っていう…。
自分も色んな感情がない混ぜになって、ちょっと泣けました。



(撮影ブースより、崩壊していく街と戦車)
特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技・ジオラマブースの戦車

会場内は基本撮影NGですが、展示の最後には
映像に使われたジオラマを撮ることができる撮影ブースがあります。
使われたジオラマのほんの1部なのですが、それでも圧巻です。

上の写真と同じ場所を角度を変えて撮ると、こんな感じ。
特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技・ジオラマブースの交差点

ミニチュア好きな方なら、この興奮がおわかりいただけるかと…!
ぜひ、ご来場の際はカメラを持っていかれることをお勧めします!


こちらは、戦車のすこし左の角度から撮った一枚。
特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技・ジオラマブースの街路樹

全体的に自然物は、近くで見るとあまり作りこまれていない印象でした。
どっちかっていうと、建物ドカーンバコーンなシーンの方が
特撮では重要なんだろうなあと納得してみたり。


街の中に入って写真を撮ることもできたのですが
あまりに混んでいて長蛇の列だったので、足が限界すぎて諦めました!
(すでに4時間半以上立ちっぱなしだったので;)

ちなみに、このヘリも実は上からピアノ線で吊ってあります。
特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技・ジオラマブースのヘリと街並み

ジオラマブースを、一歩引いてみるとこんな感じ。
奥の方の空は、アナログ手描き(!!)です。
特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技・ジオラマブース全体
長蛇の列に並べば、あの中に混ざって写真を撮ることができた…のでした…!

ジオラマブースを先に回るというのもアリかもしれませんが
移動の都合上、ジオラマがある階へいってしまうと
映像を見れる階へ戻ってこれないんですよね。

ジオラマでじっくり写真を撮りたい方は、やっぱり
平日に行くのが正解のような気がしました。


特撮にまったくといっていいほど興味のなかった自分でも
充分すぎるほど楽しめたので
好きな方には、より一層たまらないのではないでしょうか。

映像方面に興味がなくても、ものづくりに携わっている方なら
何かしら目からウロコが落ちることは間違いないと思います。
10月上旬までやっているそうなので、機会があったら有給を取って再度突入してみたいです…!



〜余談〜

各展示のキャプションは、展示の館長を務めている庵野さんが
コメントを書いているんですが
思わず「ひとりの特撮ファンの感想になってるじゃないか!」と
ツッコミを入れたくなるような内容で、微笑ましかったです。

キャプションに添えてある奥さんのイラストが、なんともマッチしていましたねー。

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