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Diary

コミティア126の申し込みと更新の補足

11/25開催のコミティア126に申し込みました。
新刊は、同人誌で先行公開していた「楽園に還れ」第3章のつづきです。
またスペースをいただけたら詳細をお知らせしたいと思います。

コミティア126サークルカット


そして、Webで公開している第2章「永遠に続け」も、残るは更新2回分となりました。
文字通りのクライマックスで何をコメントしたらよいやら迷う局面が続いていたのですが、Twitterで少し長めにつぶやいていたことがあったのでブログにまとめておきます。


ハックさん更新時に一言コメントにも書き添えたのですが、星亜はこれまでに『王国』から離れていろいろと無茶をしてきつつも、その手で人を殺めたことはありませんでした。
(地下牢で砒削を殺したのは、実験体にされていた衙佼でしたし)

法で縛られたり誰かに規制されたからではなく、自分の判断で「それだけはやらない」と決めて、避けてきた行為だったのですが…
ついに、越えてはいけない…というか越えたくなかった一線を越えてしまった瞬間が今回だったんだろうなと思います。



社会的な庇護が受けられない状態で文字通り「生き抜いて」いくため、本当に命に関わるようなどうにもならない事態になったら、いざという時には相手を「殺す」ことのできる魔法を使って切り抜けるつもりで、星亜はこれまでにも準備だけはしていました。
…準備だけは。

(少し話が逸れますが)
この世界の「魔法」はデフォルトの入力信号(?)が音声で、発動するためにもめんどくさい&複雑な手順があります。
しかしあらかじめ「媒体」と呼ばれるライブラリのようなものを用意しておくことで、その手順をいくつか省略したり効果を増幅させたり、負荷を減らしたりすることができます。

魔法の準備

また、戦闘時に身振り手振りでなにやら発動させているのは「発動のタイミングやおおまかな軌道を術者の手や指などの動作と連動させる」という命令をあらかじめ音声で入力しているからです。
手をかざして念じただけでエネルギー発射的なことは、少なくともこの世界の「魔法」においてはできません。

魔法と身体の動きの連動

ただ、「自分の動きを起動スイッチにする」ことはできるので。
そのあたりを応用させて、抵抗するための「魔法」を唱える余裕すらなくなったときに発動する「最終手段逆転セット」のようなものを星亜は用意していました。それが、今回のアレです。

(当初は、こんなことになるとは予想していなかったので。慧畄瑳たちと揉めて、相手を殺しでもしないとどうしても逃げられないような状態になったら使うつもりだった…のでしょう。使いたくないと思ってはいたはずですが…)



那岐巳が最後の命令をした直後のシーンなのですが。
実はこのときすでに、敵がどこまでも容赦をしない人物だということを悟って、星亜は「それ」を発動させる準備をしようとしていました。(死角になっている左手側で)

間に合わなかった

ただ、動作が間に合わなかったんです。

これまでにひとを殺したことがなかったからこそ、見極めのタイミングを誤って初動が遅れてしまった。
もう少し早めに、相手を問答無用で容赦なく「殺す」覚悟を決めていれば、あるいは………
でも、それができなかった。そこが明暗をわけてしまったのかなあと。
そう思うと、なんともいえない気持ちがこみあげてくるのでした。

いや、もしかしたらそもそも『血闘』などという回りくどい手段を用いずに、強硬手段に出ていれば…釐於子も麻嗚蘿も傷つかずに、その場を切り抜けられた可能性もあったかもしれないのですが。
でも仮に、星亜がためらいもせずに問答無用で目の前の敵の命を奪いにかかることができるような人間だったら。
釐於子は決して、星亜のことを身を挺して守ろうとはしなかったんじゃないかなとも思います。




もうひとつ、書こうかどうしようか迷ってTwitterではつぶやかなかった余談ですが。

「魔法」はごく一部の例外を除くと、人体に直接働きかける(人体そのものを変質させる)ことができません。
(※「首を刎ねる」とか「頭を破裂させる」とかの直接的な命令ができません)
なので、星亜が使ったアレは、首を飛ばすというよりは、敵対する相手の首を切断させるための仕掛けが発動するライブラリを準備しておいて、それを実行した…というのが近いような気がします。

「自分を中心とした一定距離の空間をスキャンし、自分とそれ以外(ただし釐於子は除く)の人間の位置を特定し、自分のいる位置を起点として相手の体における首の位置より後方に向けて、鋭利な刃のようなものを生成させて飛ばす」一連の魔法を強制的に発動させる…みたいなセットを準備していたんじゃないでしょうか。

細かい調整はできない問答無用の殺人装置なので、交渉の余地もないし後戻りもできないしで、こういう局面にでもならないと使えなかったんですよね…きっと…。

 
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